糸野率都婆
絲野率都婆
昭和初期のガイド文
有田鉄道金屋口駅の西北1km、生石村糸野、上人谷にあり、明恵上人八所遺蹟のひとつです。畑地の小径のそばにたち、台石があり銘文があります。
左側面に願主等僧井結縁衆、裏面に康永三年比丘弁迂再建の記文が刻してあります。鎌倉時代の建仁2年(1202年)にゆえあって筏立を追われた時、伯父の湯浅宗光が自己の館の付近に草庵を建てて上人に与えたところといいます。
※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 糸野率都婆
- かな
- いとのそとうば
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 和歌山県有田郡有田川町糸野650-1
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
有田鐵道金屋口驛の西北一粁、生石村絲野、上人谷にあり、明惠上人八所遺蹟の一である。畑地の小徑の傍にたち、臺石あり銘文がある。
左側面に願主等僧井結緣衆、裏面に康永三年比丘辨迂再建の記文が刻してある。建仁二年故ありて筏立を逐はれた時、伯父湯淺宗光自己の館の附近に草庵を建てゝ上人に與へた處と云ふ。