泉邸(縮景園)
泉邸
昭和初期のガイド文
広島駅の西約1km、上流川町にあり、電車泉邸前下車。江戸時代前期の元和5年(1619年)浅野長晟が入国し、翌年邸第を営み、代々の国守がその庭池を拡張修理しました。園庭は中国の西湖を模して、縮景園と名づけられ、俗にお泉水といいます。面積約3万9,700m²、太田川を挟んで斜に二葉山、向陽山と対し、園中に河水を引き、池あり、小島あり、絶壁あり、渓あり、湍あり、景致に富む名園で、園内に三十三勝の名があります。清風館は座って全景を眺めるのによいところです。
※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 泉邸(縮景園)
- かな
- せんてい(しゅっけいえん)
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 状態違うが見学可
- 備考
- 昭和20年(1945年)の原爆により荒廃し、戦後の再整備されています。
- 住所
- 広島県広島市中区上幟町2-11
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
廣島驛の西約一粁、上流川町にあり、電車泉邸前下車。元和五年淺野長晟が入國し、翌年邸第を營み、代々の國守がその庭池を擴張修理した。園庭は支那の西湖を模したから、縮景園と名づけ、俗にお泉水と云ふ。面積約三九七アール、太田川を挾んで斜に二葉山、向陽山と對し、園中に河水を引き、池あり、小島あり、絕壁あり、溪あり、湍あり、景致に富む名園で、園內に三十三勝の名がある。淸風館は坐して全景を望むによい。