月寒種羊場

月寒種羊場
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

札幌市の東南約10km、豊平町大字月寒村にあり、自動車および北海道鉄道の便があります。大正13年(1924年)12月もとの滝川種羊場月寒分場およびもとの畜産試験場北海道支場用地を併合して設置されたもので、面積11km²に近く、そのうち飼育場は4km²ほどです。農林省の経営になり、飼育部、耕作部、庶務課に分かれ、飼育されている緬羊1,020頭のうち、883頭はコリデール種です。飼育部は種緬羊の配付、貸付および種付も行っています。

※底本:『日本案内記 北海道篇(五版)』昭和11年(1936年)発行
月寒種羊場

令和に見に行くなら

名称
月寒種羊場
かな
つきさむしゅようじょう
種別
見所・観光
状態
現存しない
備考
現在の羊ヶ丘にありました。現在も羊がいますが、観光用で、種羊場としてのものではないようです。

日本案内記原文

札幌市の東南約一〇粁、豐平町大字月寒村にあり、自動車及北海道鐵道の便がある。大正ー三年十二月もとの瀧川種羊場月寒分場及もとの畜產試驗場北海道支場用地を倂合して設置されたもので、面積一、一〇〇ヘクタールに近く、その內圃場は四〇〇ヘクタールばかりである。農林省の經營にかゝり、飼育部耕作部、庶務課に分れ、繋養緬羊一千二十頭中、八百八十三頭はコリデール種である。飼育部は種緬羊の配付、貸付及種付をも行ふ。

札幌のみどころ