北大農学部附属博物館

北大農學部附屬博物館
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

札幌駅の西南0.5km、北海道大学農学部附属植物園構内にあります。木造二階建の洋館で北海道に関する天産物および人類学に関する内外諸国の標本を蒐集陳列し、職員や学生の研究に資するほか一般でも観覧できるようになっています。天産物ではブラキストンの採集品を含む7,000点に近い鳥類標本、開拓当時移民を戦慄させたヒグマ、オオカミ等の剥製標本があり、人類学の標本は主としてアイヌ土俗品で、服飾、日用品のほかに丸木舟、捕鳥器、墓標など諸般にわたって各種のものが蒐集され、発掘品に札幌市ほか琴似村発寒の古墳、千歳郡恵庭村の古墳、札幌郡江別町の竪穴等の著名な遺跡の出土品が陳列されています。

※底本:『日本案内記 北海道篇(五版)』昭和11年(1936年)発行

令和に見に行くなら

名称
北大農学部附属博物館
かな
ほくだいのうがくぶふぞくはくぶつかん
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
備考
現在は植物園と統合し、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園となっています。
住所
北海道札幌市中央区北3条西9
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

札幌驛の西南半粁、北海道大學農學部附屬植物園構內ある。木造二階建洋館で北海道に關する天產物及人類學に關する內外諸國の標本を蒐集陳列し、職員學生の硏究に資する外一般公衆の縱覽に供して居る。天產物ではブラキストンの採集品を含む七千點に近い鳥類標本、開拓當時移民を戰慄せしめた羆、大狼等の剥製標本あり、人類學の標本は主としてアイヌ土俗品で、服飾、日用品の他に丸木舟、捕鳥器、墓標等諸般に涉つて各種のものが蒐集せられ、發掘品に札幌市外琴似村發寒古墳千歲郡惠庭村古墳、札幌郡江別町竪穴等の著名な遺跡の出土品が陳列されて居る。

札幌のみどころ