明治天皇札幌行在所(豊平館)

明治天皇札幌行在所(豐平館)[指定史蹟]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

札幌駅の東南約1km、札幌市内大通西一丁目にあります。明治14年(1881年)、明治天皇の山形、秋田両県および北海道への御巡幸の際8月30日に行在所とされたところで、階上向かって右隅の御座所をはじめ、当時御使用の数室がそのまま保存されています。館は開拓使御雇のアメリカ人の設計になり、明治13年(1880年)起工、翌年8月竣工した二層建木造の洋館で正面半円形の玄関があり、石階を設け地下は石窖になっています。

※底本:『日本案内記 北海道篇(五版)』昭和11年(1936年)発行
豊平館

令和に見に行くなら

名称
明治天皇札幌行在所(豊平館)
かな
めいじてんのうさっぽろあんざいしょ(ほうへいかん)
種別
見所・観光
状態
現存しない
備考
現在のカナモトホール(札幌市民ホール)がある場所にありました。現在中島公園へ移築されています。

日本案内記原文

札幌驛の東南約一粁、札幌市內大通西一丁目にある。明治十四年、明治天皇山形、秋田兩縣及北海道御巡幸の際八月三十日行在所となし給うた處で、階上向つて右隅の御座所を始め、當時御使用の數室がその儘に保存せられて居る。館は開拓使御雇の米人の設計になり、明治十三年起工、翌年八月竣工した二層建木造の洋館で正面半圓形の玄關あり、石階を設け地下は石窖になつて居る。

札幌のみどころ