地蔵院

地藏院
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

宇治駅の東南約2km、宇治町白川にあります。本堂は小さいものですが、優秀な仏像が数体安置されています。

阿弥陀如来立像[国宝] 藤原時代の木彫で、台座に精巧な宝相華の浮彫があります。

両界曼荼羅[国宝] 2枚の板面に両界曼荼羅を彫ったもので、技巧精致を極めた藤原時代の作です。

観世音菩薩坐像[国宝] 藤原時代の木彫で、右膝を折って跪坐する形を現しています。

このほか次の諸像を所蔵していますが、目下京都博物館に出陳中です。

  • 阿閦如来立像[国宝] 銅造 一体
  • 釈迦如来坐像[国宝] 銅造 一体
  • 大威徳明王像[国宝] 銅造 一体
  • 阿弥陀如来および脇侍像[国宝] 銅造 一体
※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
地蔵院
かな
じぞういん
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
京都府宇治市白川川上り谷73
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

宇治驛の東南約二粁、宇治町白川にある。本堂は小さいが、優秀な佛像が數軀安置されて居る。

阿彌陀如來立像[國寶] 藤原時代の木彫で、臺座に精巧な寶相華の浮彫がある。

兩界曼荼羅[國寶] 二枚の板面に兩界曼荼羅を彫つたもので、技巧精致を極めた藤原時代の作である。

觀世音菩薩坐像[國寶] 藤原時代の木彫で、右膝を折つて跪坐する形を現して居る。

この他左の諸像を藏して居るが、目下京都博物館に出陳中である。

  • 阿閦如來立像[國寶] 銅造 一軀
  • 釋迦如來坐像[國寶] 銅造 一軀
  • 大威德明王像[國寶] 銅造 一軀
  • 阿彌陀如來及脇侍像[國寶] 銅造 一軀

宇治・京田辺のみどころ