竈門神社

竈門神社[官幣小社]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

太宰府神社の東北2.5km、筑紫郡太宰府町内山にあり、竈門山山麓の下宮までは自動車の便があります。祭神玉依姫命は海神の御女で、鸕鶿草葺不合尊の妃となられ、五瀬命、神武天皇など四杜の御子を産まれた後に竈門山に降りられたと伝わっています。天武天皇の時代、白鳳2年始めて神殿を創建したと伝え、皇室の尊崇が厚く延喜の制名神大社に列せられました。戦国時代には荒廃が進んでいましたが、黒田氏入国後は社殿の再築等がありました。上宮は坂道約3kmの宝満山山頂の大磐石の上に鎮座しています。例祭は11月15日です。

※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行

令和に見に行くなら

名称
竈門神社
かな
かまどじんじゃ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
福岡県太宰府市大字内山字御供屋谷883
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

太宰府神社の東北二粁半、筑紫郡太宰府町內山にあり、竈門山山麓の下宮までは自動車の便がある。祭神玉依姬命は海神の御女で、鸕鶿草葺不合尊の妃となり給ひ、五瀨命、神武天皇等四杜の御子を生み給うて後竈門山に降居給うたと傳へて居る。天武天皇白鳳二年始めて神殿を創建したと傳へ、皇室の尊崇厚く延喜の制名神大社に列せられた。戰國時代には荒廢甚だしかつたが、黑田氏入國後は社殿の再築等があつた。上宮は坂道約三粁の寶滿山山頂の大磐石の上に鎭座して居る。例祭は十一月十五日である。

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