塔原塔跡
塔原廢寺塔址
昭和初期のガイド文
二日市駅の西1.5km、二日市町塔原の貯水池のそばにあり、塔跡の土壇のほぼ半ばと心礎とが遺存しています。直径1mに近い広い円柱孔の中央に穿たれた舎利孔は輪廓方形を呈しています。出土した遺瓦は奈良時代前期のもので、寺跡の東南約0.5kmにある武蔵寺で所蔵しています。武蔵寺は古寺で、この塔跡はその遺跡で十王堂の旧塔跡ともされています。
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 塔原塔跡
- かな
- とうのはるとうあと
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 福岡県筑紫野市塔原東3-14
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
驛の西一粁半、二日市町塔原の貯水池の傍にあり、塔址の土壇略々半ばと心礎とが遺存して居る。徑一米に近い廣い圓柱孔の中央に穿たれた舍利孔は輪廓方形を呈して居る。出土の遺瓦は奈良時代前期のものに屬し、寺址の東南約半粁にある武藏寺に所藏して居る。武藏寺は古寺で、この塔址はその遺址で十王堂の舊塔址とも稱せられて居る。