飛梅

飛梅
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

太宰府天満宮の神殿の向かって右側にある、「東風吹かば匂ひおこせよ……」の菅公の歌で知られる名高い飛来伝説の梅の樹です。現在のものはもちろん新木ですが、昔を偲ぶ香が参拝者の袂に移る様子は懐かしく思われます。飛梅に対して大正11年(1922年)3月、今の皇太后陛下御参拝の折に葉山の御用邸からわざわざ持ち越させられて寄進された「きさいの梅」があり、また東神苑北神苑には梅樹が数千株あり、花には清香を漂わせています。

※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行

令和に見に行くなら

名称
飛梅
かな
とびうめ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
福岡県太宰府市宰府4-7-1
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

太宰府神社神殿の向つて右側にある、「東風吹かば匂ひおこせよ……」の菅公の歌に因める名高い飛來傳說の梅樹である。今のは無論新木であるが、昔偲ぶの香が賽者の袂に移りてなつかしう思はれる。飛梅に對して大正十一年三月、今の皇太后陛下御參拜の折葉山の御用邸からわざわざ持ち越させられて寄進遊ばされた「きさいの梅」があり、また東神苑北神苑には梅樹數千株あり、花時淸香を漂はすのである。

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