大蔵経寺の涅槃像
大藏經寺涅槃像
※現代の景観です。
昭和初期のガイド文
石和駅の北約1km、岡部村松本、大蔵寺山の南麓の大蔵経寺にあり、霊彩の筆と伝え、絹本著色の大幅です。非常によく保存され、その彩色描線などに室町時代の特徴を有する優秀な作で、国宝に指定されています。このほかこの寺には室町時代の末に描かれた絹本淡彩の真言八祖像八幅および茶釜に変造された室町時代の永正17年(1520年)の銘文ある鰐口などがあります。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 大蔵経寺の涅槃像
- かな
- だいぞうきょうじのねはんぞう
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 山梨県笛吹市石和町松本610
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
驛の北約一粁、岡部村松本、大藏寺山の南麓の大藏經寺にあり、靈彩の筆と傳へ、絹本著色の大幅である。頗るよく保存され、その彩色描線などに室町時代の特徵を有する優秀な作で、國寶に指定されて居る。この外當寺には室町時代の末に描かれた絹本淡彩の眞言八祖像八幅及茶釜に變造された永正十七年の銘文ある鰐口などがある。