甲斐国分寺跡
國分寺址
※現代の景観です。
昭和初期のガイド文
石和駅の東南7km、一宮村国分寺にあり、現時の臨済宗国分寺およびその付近にあります。金堂跡は同寺の北に続いた墓地内にあって27個の礎石が残り、七間四面の建物のあったことが推定されています。その東に続いて廻廊跡があり、また金堂跡から南にあたり南大門跡があります。ここから東、現在の国分寺本堂の東南にあたって七重塔跡があります。礎石14個現存し、心礎は大きさ直径2.7m、円柱座の造り出しがあり、中央に孔があります。寺跡は現在史蹟として指定されています。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 甲斐国分寺跡
- かな
- かいこくぶんじあと
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 山梨県笛吹市一宮町国分425-1
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
驛の東南七粁、一宮村國分寺にあり、現時の臨濟宗國分寺及その附近に存する。金堂址は同寺の北に續いた墓地內にあつて廿七個の礎石を存し、七閒四面の建物のあつたことが推せられる。その東に續いて廻廊址あり、また金堂址から南方にあたり南大門址がある。これより東方、今の國分寺本堂の東南にあたつて七重塔婆址がある。礎石十四個現存し、心礎は大さ徑二米七(九尺)、圓柱座の造り出しがあり、中央に孔がある。寺址は今史蹟として指定せられて居る。