甲州ブドウ
甲州葡萄
※現代の景観です。
昭和初期のガイド文
栽培の起原は遠く鎌倉時代の初期にあると伝えられ、明治年間に至り米国種、イタリア種などを移植し、鉄道交通の便が開けるとともに需要が大いに増加し、栽培は東は勝沼から西は甲府を経て竜王、穴山に至る甲府盆地北辺の地一帯におよび、特に勝沼付近の岩崎村、祝村は甲州ブドウの本場をなし、勝沼、石和、酒折、甲府の各駅は秋にはブドウの発送が大量となります。ブドウ酒の醸造は祝村、甲府市などで行われます。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 甲州ブドウ
- かな
- こうしゅうぶどう
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 山梨県甲州市
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
栽培の起原は遠く鐮倉時代の初期にありと傳へられ、明治年閒に至り米國種、イタリー種などを移植し、鐵道交通の便の開くると共に需要大に增加し、栽培は東は勝沼より西は甲府を經て龍王、穴山に至る甲府盆地北邊の地一帶に及び、特に勝沼附近の岩崎村、祝村は甲州葡萄の本場をなし、勝沼、石和、酒折、甲府の各驛は秋季葡萄の發送が夥しい。葡萄酒の釀造は祝村、甲府市などに行はれる。