五条大橋

五條大橋
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

市河原町五条下車、鴨川大橋のひとつです。嵯峨天皇の勅諚によって創設され、平安京の五条通すなわち今の松原通にありましたが、天正年間(1573~1592年)豊臣秀吉が下流にあたる旧時の六条坊門通に移築し、旧名によって五条橋といったため、六条坊門通という街路名も五条通と改まりました。現存のものは明治44年(1911年)11月の改造になるもので、形状は古い形態を残し、橋面は近代式とし、擬宝珠のなかには江戸時代前期の正保2年(1645年)の文字を有するものもあります。長さ69m、幅員約8m。

※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
五条大橋
かな
ごじょうおおはし
種別
見所・観光
状態
状態違うが見学可
備考
現在の橋は昭和34年(1959年)に架け替えられたものです。
住所
京都府京都市下京区、東山区
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

市河原町五條下車、賀茂川大橋の一つである。嵯峨天皇の敕諚によつて創設され、平安京の五條通卽ち今の松原通にあつたが、天正年閒豐臣秀吉が下流に當る舊時の六條坊門通に移築し、舊名によつて五條橋と云つたから、六條坊門通といふ街路名も五條通と改まつた。現存のものは明治四十四年十一月の改造に係り、形狀は舊により、橋面は近代式とし、擬寶珠の中には正保二年の文字を有するものもある。亘長六九米、幅員約八米。

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