酒列磯前神社

酒列磯前神社[國幣中社]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

湊鉄道磯崎駅の東北約700m、平磯町の北、磯崎の海浜勝景の地にあり、文徳天皇の斉衡年間に創建され、大己貴命および少彦名命を祀ります。現在の社殿は江戸時代に再建され、本殿は一間社流造で拝殿の後方に離れて建っています。水戸藩主の崇敬厚かった神社で、毎年旧3月7日に執行されます。競馬祭は、俗にやんさまちと称し、徳川光圀が武芸奨励のために始めたもので、維新頃までは氏子四十八ヶ村の神輿が参集して、この祭に参与したといいます。その後中絶していたが近年再興され、村松から磯崎に至る海浜において催され大いに賑わいます。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
酒列磯前神社
かな
さかつらいそさきじんじゃ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
茨城県ひたちなか市磯崎町4607-2
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

同磯崎驛の東北約七〇〇米、平磯町の北、磯崎の海濱勝景の地にあり、文德天皇の齊衡年閒に創建され、大己貴命及少彥名命を祀る。今の社殿は江戶時代に再建され、本殿は一閒社流造で拜殿の後方に離れて建つて居る。水戶藩主の崇敬厚かつた神社で、每年舊三月七日に執行される。競馬祭は、俗にやんさまちと稱し、德川光圀が武藝奬勵のために始めたもので、維新頃までは氏子四十八ケ村の神輿が當社に參集して、この祭に參與したと云ふ。その後中絕して居たが近年再興され、村松より磯崎に至る海濱に於て催され大に賑ふ。

水戸・大洗のみどころ