水戸市
水戶市
昭和初期のガイド文
茨城県の中部に位置し、北に那珂川を帯び、南に千波湖をたたえています。台地尖端の形勝を利用して構えられた城郭を中心として発達し、台地上にある部分を上市、千波湖の東方低地を占める部分を下市といいます。茨城県治の中心で商業栄え、人口約4万9,000人におよびます。上市の南町泉町は市内の最も繁華な街路です。この地は室町時代に江戸氏が拠点としたところで、後に佐竹氏を経て、江戸時代に徳川頼房が封ぜられ、子孫相継いで明治維新におよびました。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 水戸市
- かな
- みとし
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 茨城県水戸市
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
茨城縣の中部に位し、北に那珂川を帶び、南に千波湖を湛ふ。臺地尖端の形勝を利用して構へられた城郭を中心として發達し、臺地上にある部分を上市、千波湖の東方低地を占むる部分を下市と云ふ。茨城縣治の中心で商業榮え、人口約四萬九千に及ぶ。上市の南町泉町は市內の最も繁華な街路である。この地は室町時代に江戶氏が據つた處で、後佐竹氏を經て、江戶時代に德川賴房が封ぜられ、子孫相繼ぎて明治維新に及んだ。