彰考館文庫

彰考館文庫
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

常磐神社の東隣にあります。大日本史編纂の参考に供された和漢の書おおよそ7万冊を蔵しています。文庫の事務所に寛政12年(1800年)、毛筆で写した独逸兵書、文化12年(1815年)に鷲ペンで書写した和蘭辞書、藤田東湖の書き入れある大日本史の草稿などを陳列しています。大日本史は明暦年間(1655~1658年)徳川光圀によって著手され、明治39年(1906年)に至って完成しました。本紀、列伝、志、表の4部からなり、397巻226冊に達しています。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
彰考館文庫
かな
しょうこうかんぶんこ
種別
見所・観光
状態
現存しない
備考
昭和20年(1945年)の空襲で焼失しました。現在義烈館がある場所です。

日本案内記原文

常磐神社の東鄰にある。大日本史編纂の參考に供せられた和漢の書凡そ七萬册を藏して居る。文庫の事務所に寬政十二年、毛筆で寫した獨逸兵書、文化十二年に鷲ペンで書寫した和蘭辭書、藤田東湖の書き入れある大日本史の草稿などを陳列して居る。大日本史は明曆年閒德川光圀によつて著手され、明治三十九年に至つて完成した。本紀、列傳、志、表の四部より成り、三百九十七卷二百二十六册に達して居る。

水戸・大洗のみどころ