大洗磯前神社
大洗磯前神社[國幣中社]
昭和初期のガイド文
大洗海浜の丘上、景勝の地にあります。文徳天皇の頃、平安時代の斉衡年間(854~857年)に創建され、延喜式所載の名神大社で大己貴命および少彦名命を祀ります。江戸時代には水戸藩主累代の崇敬厚く、現在の社殿は江戸時代末期の再建です。本殿は一間社流造、拝殿は五間二面入母屋造杮葺。随身門は三間二面切妻造、杮葺です。旧8月朔日の八朔祭には鹿島郡沼前の鹿島神社から神職が鉾を奉じてこの社に参拝し、大いに賑わうといいます。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 大洗磯前神社
- かな
- おおあらいいそさきじんじゃ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
大洗海濱の丘上、景勝の地にある。文德天皇の齊衡年閒に創建され、延喜式所載の名神大社で大己貴命及少彥名命を祀る。江戶時代には水戶藩主累代の崇敬厚く、今の社殿は江戶時代末期の再建である。本殿は一閒社流造、拜殿は五閒二面入母屋造杮葺。隨身門は三閒二面切妻造、杮葺である。舊八月朔日の八朔祭には鹿島郡沼前の鹿島神社より神職が鉾を奉じて當社に參拜し、大に賑ふと云ふ。