荒川の桜
荒川の櫻
昭和初期のガイド文
王子電車小台停留場の北1kmに始まります。荒川東岸の堤防のなかで江北村にある一帯の並木で江北桜ともいいます。明治19年(1886年)の植栽で、樹種は古来名木として伝わっている里桜の多数の品種を主とし、これにソメイヨシノを交え、種植品種は78を数え、そのなかには珍しいものが多くあります、品種によって花色や花容が大きく異なっています。特に花彩は白、紅、紫から黄、緑に至るまでの変化があるので荒川の五色桜と呼ばれます。荒川の改修工事のため旧堤防のある部分は桜並木とともに取り払われ、現存の桜並木は、新堤防のため断たれたところがありますが、並木の南端は沼田から北端は埼玉県境の鹿浜まで延長3.5kmに達しています。里桜の諸品種のなかで株数の多いものは関山、一葉、普賢象、御衣黄、江戸、鬱金、松月などである。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 荒川の桜
- かな
- あらかわのさくら
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 状態違うが見学可
- 備考
- 「五色桜堤」と呼ばれるエリアもあり、荒川の堤防沿いに桜は見られますが、戦火等により当時の桜はほとんど残っておらず、現在見られるものは近年整備され直したものです。足立区立都市農業公園内に荒川堤五色桜碑が立っています。
- 住所
- 東京都足立区堀之内
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
王子電車小臺停留場の北一粁に始る。荒川東岸の堤防中江北村にある一帶の並木で江北櫻とも云ふ。明治十九年の植栽で、樹種は古來名木として傳つて居る里櫻の多數の品種を主とし、これに染井吉野を交へ、種植品種の數は七十八を算し、その中に珍奇なものが多い、品種の異なるに從ひ花色花容に著しい差異がある。殊に花彩は白、紅、紫から黃、綠に至るまでの變化があるので荒川の五色櫻と稱せられる。荒川の改修工事のため舊堤防の或る部分は櫻並木と共に取拂はれ、現存の櫻並木は、新堤防のため斷たれた處があるが、並木の南端は沼田に起り北端は埼玉縣境の鹿濱まで延長三粁半に達して居る。里櫻の諸品種中株數の多いものは關山、一葉、普賢象、御衣黃、江戶、鬱金、松月などである。
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