玉川上水

玉川上水

昭和初期のガイド文

玉川庄右衛門、同清右衛門の2人が幕命により創設し、徳川家康が将軍となってから50年目の江戸時代前期の承応2年(1653年)に竣成したもので、羽村の堰で多摩川から分かれ、小金井を経て四谷の新宿御苑に達する延長52kmの間を開渠とし、そこから石樋または木樋で家庭に導いたもので、明治33年(1900年)東京市上水道が竣成するまでは、もっぱらこの上水が市民の飲料となっていたものです。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
玉川上水
かな
たまがわじょうすい
種別
見所・観光
状態
状態違うが見学可
備考
立川~小平あたりには上水沿いに雰囲気のよい緑道も歩けます。
住所
東京都羽村市~新宿区
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

玉川庄右衞門、同淸右衞門の二人が幕命により創設し、德川家康が將軍に任ぜられてから五十年目の承應二年に竣成したもので、羽村の堰で多摩川から分れ、小金井を經て四谷の新宿御苑に達する延長五二粁の閒を開渠とし、それより石樋または木樋で各人戶に導いたもので、明治三十三年東京市上水道の竣成するまでは、專らこの上水が市民の飮料となつて居たものである。

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