宝光寺
寶光寺[古義眞言宗]
昭和初期のガイド文
西大寺鉄道西大寺町駅の東南13km、鹿忍町野上にあり、自動車の便があります。法道仙人の開創で奈良時代の天平勝宝中(749~757年)報恩大師が堂宇を修営して弘法大師瑜伽の霊場としましたが、中世には荒廃し、室町時代の明徳2年(1391年)灯園法師によって再興されました。寺宝の弘法大師筆と伝わる中不動三十六童子左右両界曼荼羅図3幅は、絹本著色で中幅は吉野朝頃、左右はやや古く鎌倉時代に属するものでいずれも国宝に指定されています。
※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 宝光寺
- かな
- ほうこうじ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 岡山県瀬戸内市牛窓町鹿忍4339
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
同西大寺町驛の東南一三粁、鹿忍町野上にあり、自動車の便がある。法道仙人の開創で天平勝寶中報恩大師堂宇を修營して弘法大師瑜伽の靈場としたが、中世荒廢し、明德二年燈園法師によつて再興された。寺寶の弘法大師筆と傳ふる中不動三十六童子左右兩界曼荼羅圖三幅は、絹本著色で中幅は吉野朝頃、左右は稍々古く鐮倉時代に屬するもので何れも國寶に指定されて居る。