鞍馬山
鞍馬山
昭和初期のガイド文
京都北の名山で、海抜670m、頂上を大虫峰といい、老樹が繁茂しています。山中に鞍馬寺があって、古来修業者の登山するものが多いところです。
鞍馬寺本堂の西北約1kmにある僧正谷は源牛若丸が天狗から剣撃の法を習ったところと伝えられ、山中の一霊場となっています。このあたり一帯は深山幽谷、老樹が鬱蒼とし昼なお暗く、冷風が肌に迫る仙境です。
※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 鞍馬山
- かな
- くらまやま
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 京都府京都市左京区
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
京都北方の名山で、海拔六七〇米、頂上を大蟲峰と云ひ、老樹が繁茂して居る。山中に鞍馬寺があつて、古來修業者の登山するものが多い。
鞍馬寺本堂の西北約一粁にある僧正谷は源牛若丸が天狗から劍擊の法を習つた所と傳へられ、山中の一靈場となつて居る。この邊一帶深山幽谷、老樹鬱蒼晝尙暗く、冷風膚に迫る仙境である。