寂光院
寂光院[天臺宗]
昭和初期のガイド文
三千院の西1km、大原村草生にあり、山の狭間の奥、数十の石階を上がって達する丘腹にあります。建礼門院平徳子の御僑居の遺跡で、今もなお当時の遺跡を留めるものとして多くの人が訪ねます。本堂の東に林泉があり、南に書院があります。近年の新築で現代画家の筆になる襖画があり、小規模ではあるが幽邃瀟洒の仙境です。境内は落葉樹が多く紅葉の名所とされています。境内の東隣に建礼門院の御陵があります。
※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 寂光院
- かな
- じゃっこういん
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 京都府京都市左京区大原草生町676
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
三千院の西一粁、大原村草生にあり、山の狹閒の奧、數十の石階を上つて達せられる丘腹にある。建禮門院平德子の御僑居の遺跡で、今も尙當時の遺址を留めるものとして訪ぬる人が多い。本堂の東に林泉があり、南に書院がある。近年の新築で現代畫家の筆に成る襖畫を有し、小規模ではあるが幽邃瀟洒の仙境である。境內落葉樹多く紅葉の名所とされて居る。境內の東鄰に建禮門院の御陵がある。