大鳥大社

大鳥神社[官幣大社]

昭和初期のガイド文

阪和電鉄鳳下車、鳳町大鳥にあります。大鳥連祖神を祀り、和泉国一宮で名神大社です。社殿は江戸時代前期の寛文年間(1661~1673年)の再修で国宝でしたが、明治38年(1905年)焼失して現在の社殿はその後の再建です。いわゆる大鳥造で、太古の典型が見られ、出雲大社、住吉神社とともに神社建築上重要な一形式です。神域4万m²を超えて老杉古松で埋められ、域内に行基井、影向石、平清盛歌碑などがあります。参拝者が多く特に例祭の8月13日、花摘祭の4月13日、堺へ神輿の渡御がある渡御祭の7月31日には混雑します。

※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行

令和に見に行くなら

名称
大鳥大社
かな
おおとりたいしゃ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
大阪府堺市西区鳳北町1-1-2
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

阪和電鐵鳳下車、鳳町大鳥にある。大鳥連祖神を祀り、和泉國一宮で名神大社である。社殿は寬文年閒の再修で國寶であつたが、明治三十八年燒失して今の社殿はその後の再建である。所謂大鳥造で、太古の典型を存し、出雲大社、住吉神社と共に神社建築上重要な一形式である。神域四〇〇アールを超えて老杉古松で埋められ、域內に行基井、影向石、平淸盛歌碑等がある。賽者多く殊に例祭の八月十三日、花摘祭の四月十三日、堺へ神輿の渡御がある渡御祭の七月三十一日には雜沓を極める。

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