南宗寺

南宗寺[臨濟宗大德寺派]

昭和初期のガイド文

南海電車阪堺線御陵前下車、市内南旅籠町東三丁にあります。三好長慶が父元長の菩提のために創建した寺院で、安土桃山時代の天正2年(1574年)と江戸時代前期の元和元年(1615年)に兵火により焼失しましたが、のち沢庵和尚有志の助力を得て再興しました。寺域約6万2,800m²、大阪府下第一の巨刹で、仏殿、照堂以下の諸堂宇や牡丹花肖柏、紹鴎、利休などの墓所があり、南宗寺論語として天文板論語の板木を所蔵しています。境内に桃山時代の茶室が残ります。

※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行

令和に見に行くなら

名称
南宗寺
かな
なんしゅうじ
種別
見所・観光
状態
状態違うが見学可
備考
昭和20年(1945年)の大阪大空襲で焼失、戦後に再建されています。
住所
大阪府堺市堺区南旅篭町東3-1-2
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

同御陵前下車、市內南旅籠町東三丁にある。三好長慶が父元長の菩提のために創建した寺院で、天正二年元和元年の兩度兵火に燒失したが、のち澤庵和尙有志の助力を得て再興した。寺域約六二八アール、大阪府下第一の巨刹で、佛殿、照堂以下の諸堂宇竝に牡丹花肖柏、紹鴎、利休等の塔があり、南宗寺論語とて天文板論語の板木を藏して居る。境內に桃山時代の茶室が存する。

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