等覚院の阿弥陀坐像
等覺院阿彌陀坐像[國寶]
昭和初期のガイド文
東武鉄道東上線武州松山駅の東南約4km、自動車の便があります。比企郡野本村古凍、等覚院の本尊です。結跏趺坐、寄木造、漆箔、高さ約90cm、面貌は豊麗で、形式の整調したもので藤原時代の名残がある鎌倉時代の作です。胎内にある墨書銘によって建長5年(1253年)に修理されたことが明かにされています。なお光背および蓮座は安土桃山時代の天正年間(1573~1592年)に補われたものです。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 等覚院の阿弥陀坐像
- かな
- とうがくいんのあみだざぞう
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 埼玉県東松山市古凍536-1
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
同武州松山驛の東南約四粁、自動車の便がある。比企郡野本村古凍、等覺院の本尊である。結跏趺坐、寄木造、漆箔、高さ約九〇糎(三尺)面貌豐麗、形式の整調せるもので藤原時代の名殘を有する鐮倉時代の作である。胎內にある墨書銘によつて建長五年に修理されたことが明かにされて居る。尙光背及蓮座は天正年閒に補はれたものである。