桜井駅跡

櫻井驛址[指定史蹟]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

東海道本線山崎駅の西南2km、島本村桜井にあります。西国街道のそばで車窓から見ることができます。室町時代の延元元年(1336年)楠木正成が兵庫に出陣する途上、嫡子正行と訣別した旧跡と伝わり、玉垣を廻らした枯木一株があり、子別の松(旗立松)と呼ばれています。そばに明治9年(1876年)に建設された石碑があり、楠公訣児之処と題し裏面に英国公使パークスの撰文を刻んでいます。このほか近年故乃木大将染筆の記念碑その他の碑石が立てられました。

※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行

令和に見に行くなら

名称
桜井駅跡
かな
さくらいえきあと
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
大阪府三島郡島本町桜井1-3
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

同山崎驛の西南二粁、島本村櫻井にある。西國街道の傍で車窓から望見し得られる。延元元年楠木正成兵庫に出陣の途上、嫡子正行と訣別した舊址と傳へ、玉垣を廻らした枯木一株、子別の松(旗立松)と稱し、傍に石碑あり、楠公訣兒之處と題し裏面に英國公使パークスの撰文を刻み、明治九年の建設にかゝる。別に近年故乃木大將染筆の記念碑その他の碑石が建てられた。

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