枚岡神社
枚岡神社[官幣大社]
※現代の景観です。
昭和初期のガイド文
大軌奈良線枚岡の東北0.5km、枚岡村出雲井にあります。天児屋根命、比売神、武甕槌命、斎主命を祀ります。神武天皇御東征の途上、天種子命勅を奉じ、その祖神の天児屋根命が比売神を神津岳に鎮祭したことに始まるといい、孝徳天皇の御代、今の地に移り、光仁天皇の御代に武甕槌命および斎主命をあわせ祀ったといいます。延喜の制名神大社に並び、各種祈祷においては官幣を受け、社殿は江戸時代の建築です。境内は老杉古松が繁茂し、静けさに包まれた神域です。神苑には梅樹が多く、背後の山上は眺望がよいところです。例祭は2月1日、1月15日には御粥神事が行われます。
※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 枚岡神社
- かな
- ひらおかじんじゃ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 大阪府東大阪市出雲井町7-16
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
同奈良線枚岡の東北半粁、枚岡村出雲井にある。天兒屋根命、比賣神、武甕槌命、齋主命を祀る。神武天皇御東征の途次天種子命敕を奉じ、その祖神の天兒屋根命、比賣神を神津嶽に鎭祭したるに始まると云ひ、孝德天皇の御代、今の地に遷り、光仁天皇の御代に武甕槌命及び齋主命を倂せ祀つたと云ふ。延喜の制名神大社に列り、祈年月次相嘗新嘗の案上官幣及び祈雨の幣に預つた、社殿は江戶時代の建築である。境內老杉古松繁茂し、幽邃の神域である。神苑に梅樹多く、背後の山上は眺望がよい。例祭は二月一日、一月十五日には御粥神事が行はれる。