安福寺

安福寺[淨土宗]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

大軌桜井線大軌国分の西南1km、玉手村玉手にあります。開創は明らかでありませんが江戸時代前期の寛文年中(1661~1673年)、珂憶上人が尾州候徳川光友の帰依を得て堂舎を建立再興しました。本尊は恵心作という阿弥陀仏を安置し、行者堂、開山堂等があり、また光友廟があります。

  • 宝物
  • 山水蒔絵硯箱[国宝] 徳川光友施入 一箇
  • 菩提樹蒔絵香筥[国宝] 徳川光友施入 一箇
  • 牡丹蒔絵硯箱[国宝] 徳川光友施入 一箇
  • 三点ともに高蒔絵で江戸時代初期の漆工の精技が見事な逸品です。
  • 太刀[国宝] 徳川光友施入 一口 信房作の銘があり、拵糸巻太刀、遊就館出陳。
  • モール製菓子器 光友の寄進によるものであるといいます。

境内は丘の上に位置し眺望よく、付近は遊園地となり道の両側に横穴十数個があり、また境内に周縁に彫刻文様が見られる割竹形刳抜石棺があります。

※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行

令和に見に行くなら

名称
安福寺
かな
あんぷくじ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
大阪府柏原市玉手町7-21
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

同櫻井線大軌國分の西南一粁、玉手村玉手にある。開創は詳でないが寬文年中、珂憶上人尾州候德川光友の歸依を得て堂舍を建立再興した。本尊惠心作と云ふ阿彌陀佛を安置し、行者堂、開山堂等あり、また光友廟がある。

  • 寶物
  • 山水蒔繪硯箱[國寶] 德川光友施入 一箇
  • 菩提樹蒔繪香筥[國寶] 德川光友施入 一箇
  • 牡丹蒔繪硯箱[國寶] 德川光友施入 一箇
  • 三點共に高蒔繪で江戶時代初期の漆工の精技を見るべき逸品である。
  • 太刀[國寶] 德川光友施入 一口 信房作の銘あり、拵絲卷太刀、遊就館出陳。
  • モール製菓子器 光友の寄進にかゝるものであると云ふ。

境內は丘上に位し眺望を有し、附近は遊園地となり道の兩側に橫穴十數個あり、また境內に周緣に彫刻文樣を存する割竹形刳拔石棺がある。

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