雨引観音(楽法寺)
雨引觀音(樂法寺)[新義眞言宗]
昭和初期のガイド文
筑波鉄道雨引駅の東北約2km、雨引山の中腹にあります。本堂は江戸時代中期の建築で五間五面入母屋造瓦葺で、長押上各部は朱塗になっています。本尊は観音像[国宝]で、寺伝に延命観音と称し、木造一面八臂の立像です。平安の頃、弘仁時代(810~824年)の作と伝わりますが秘仏で拝観することはできません。前立観音像[国宝]も木造一面八臂の立像です。鎌倉時代の作で、現在本堂の前にある御供殿に安置されています。本堂のそばにある多宝塔は江戸末期の建築です。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 雨引観音(楽法寺)
- かな
- あまびきかんのん(らくほうじ)
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 茨城県桜川市本木1
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
同雨引驛の東北約二粁、雨引山の中腹にある。本堂は江戶時代中期の建築で五閒五面入母屋造瓦葺で、長押上各部は朱塗になつて居る。本尊は觀音像[國寶]で、寺傳に延命觀音と稱し、木造一面八臂の立像である。弘仁時代の作と傳ふるも祕佛にして拜觀を許さない。前立觀音像[國寶]も木造一面八臂の立像である。鐮倉時代の作で、今本堂の前にある御供殿に安置されて居る。本堂の傍にある多寶塔は江戶末期の建築である。