乃木神社
乃木神社[府社]
昭和初期のガイド文
桃山駅の東約800m、桃山陵参拝路のそばにあります。大正5年(1916年)に創建され、明治天皇に殉じた乃木希典大将を祀ります。社殿は春日造で楠木正成を祀る湊川神社を模したものです。境内には静子夫人を祀る静魂神社があり、また三十七八年戦役で旅順攻囲軍の第三軍司令部にあてられ、大将が常に起居された南満洲柳樹房の民家を移建した記念館があり、表門外には大将の幼い頃を偲ぶことができる長門国長府在の乃木邸模造建物があります。宝物館には大将の遺品を陳列しています。桃山陵に参拝した人は帰途必ずこの宮に参拝する習わしとなっています。
※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 乃木神社
- かな
- のぎじんじゃ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 京都府京都市伏見区桃山町板倉周防32-2
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
桃山驛の東約八〇〇米、桃山御陵參拜路の傍にある。大正五年に創建せられ、明治天皇に殉じた乃木希典大將を祀る。社殿は春日造で楠木正成を祀れる湊川神社を模したものである。境內には靜子夫人を祀る靜魂神社あり、また三十七八年戰役に旅順攻圍軍第三軍司令部に充てられ、大將が常に起居せられた南滿洲柳樹房の民家を移建した記念館があり、表門外には大將の幼時を偲ぶべき長門國長府在の乃木邸模造建物がある。寶物館には大將の遺品を陳列して居る。桃山御陵に參拜した人は歸途必ずこの宮に參拜する習はしとなつて居る。