深草北陵

深草北御陵
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

稲荷駅の東南1km、瑞光寺の南に接してあります。安楽行院の門内にある法華堂がそれです。後深草、伏見、後伏見、後小松、称光、後土御門、後柏原、後奈良、正親町、後陽成の十天皇および北朝第4代後光厳天皇、第5代後円融天皇を合わせ葬る陵で、火葬された御仙骨を納めた納骨所です。古くは深草法華堂御陵と呼びました。堂はもと安楽行院の一堂で、現在の堂は江戸時代末期の文久2年(1862年)の修築になり、二間四方で、土塀をめぐらし、御正面に塀重門があります。

※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
深草北陵
かな
ふかくさのきたのみささぎ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
京都府京都市伏見区深草坊町71
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

稻荷驛の東南一粁、瑞光寺の南に接してある。安樂行院の門內にある法華堂がそれである。後深草、伏見、後伏見、後小松、稱光、後土御門、後柏原、後奈良、正親町、後陽成の十天皇及北朝第四代後光嚴天皇、第五代後圓融天皇を合せ葬る御陵で、火化し奉つた御仙骨を納めた御納骨所である。古くは深草法華堂御陵と呼んだ。堂はもと安樂行院の一堂で、現時の堂は文久二年の修築にかゝり、二閒四方で、土塀をめぐらし、御正面に塀重門がある。

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