近衛天皇安樂壽院南陵

近衞天皇安樂壽院南御陵
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

安樂壽院境内の南にあります。周囲に屋根付の柵塀を廻らし正面に高麗門があり、そのなかに多宝塔があります。塔は江戸時代前期の慶長11年(1606年)豊臣秀頼の再建で、歴代の天皇陵のなかで唯一の古い木造建築の遺構です。高さ29m、方三間、四方扉造、外縁勾欄付で内陣に阿弥陀如来、外陣に大日如来の像を安置しています。天皇は在位14年、平安時代の久寿2年(1155年)7月崩御されました。十七歳。

※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
近衛天皇安樂壽院南陵
かな
このえてんのうあんらくじゅいんのみなみのみささぎ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
京都府京都市伏見区竹田浄菩提院町92
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

安樂壽院境內の南にある。周圍に屋根付の柵塀を廻らし正面に高麗門あり、うちに多寶塔がある。塔は慶長十一年豐臣秀賴の再建で、御歷代御陵中唯一の古い木造建築の遺構である。高さ二九米、方三閒、四方扉造、外緣勾欄付で內陣に阿彌陀如來、外陣に大日如來の像を安置して居る。天皇は御在位十四年、久壽二年七月崩ぜられた。御壽十七。

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