宝塔寺
寶塔寺[日蓮宗]
昭和初期のガイド文
稲荷駅の東南0.5km、京阪電車深草駅の東0.5km、伏見区深草にあります。寺伝によるともとは極楽寺と称し、真言宗の寺で、鎌倉時代の延慶年間(1308~1311年)に良柱律師が法華の道場として建立したものといいます。
多宝塔婆[国宝] 三間二層の塔婆、屋根は本瓦葺で形状よく整い、拳鼻、蟇股の刳形彫刻など非常に見もので、室町初期の代表的建築です。
四脚門[国宝] 屋根切妻造、本瓦葺の建築で、室町時代四脚門の佳作です。
※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 宝塔寺
- かな
- ほうとうじ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 京都府京都市伏見区深草宝塔寺山町32
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
稻荷驛の東南半粁、京阪電車深草驛の東半粁、伏見區深草にある。寺傳によるともとは極樂寺と稱し、眞言宗の寺で、延慶年閒に良柱律師が法華の道場として建立したものと云ふ。
多寶塔婆[國寶] 三閒二層の塔婆、屋根は本瓦葺で形狀よく整ひ、拳鼻、蟇股の刳形彫刻等頗る觀るべく、室町初期の代表的建築である。
四脚門[國寶] 屋根切妻造、本瓦葺の建築で、室町時代四脚門の佳作である。