奥沢九品仏
奧澤九品佛
昭和初期のガイド文
東京横浜電車九品仏停留場の西600m、荏原郡玉川村奥沢にあります。この地はもと世田ヶ谷吉良家の家人大平出羽守の館跡で、江戸時代前期の寛文5年(1665年)寺地とし、延宝6年(1678年)珂碩上人を住職としました。本堂の背後に茅葺宝形造の仏殿三宇が並び建ち、各阿弥陀像三体を安置し、中央を上品堂、向って右を中品堂、左は下品堂と呼び、九品仏の名はこれに由来し、寺は浄真寺といいます。境内は広く館跡の土塁が残存しています。毎年5月7、8、9日には千部会があり、8月16、17、18日は盂蘭盆会、11月13、14、15日は千夜法要で、また4年目ごとの盂蘭盆会は来迎会と称し、非常に多くの参詣者が訪れます。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 奥沢九品仏
- かな
- おくさわくほんぶつ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 東京都世田谷区奥沢7-41-3
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
東京橫濱電車九品佛停留場の西六〇〇米、荏原郡玉川村奧澤にある。この地はもと世田ケ谷吉良家の家人大平出羽守の館址で、寬文五年寺地とし、延寶六年珂碩上人を講じて住持とした。本堂背後に茅葺寶形造の佛殿三宇竝び建ち、各阿彌陀像三體を安置し、中央を上品堂、向つて右を中品堂、左は下品堂と呼び、九品佛の名これより出で、寺は淨眞寺と云ふ。境內廣く館址の土壘が殘存して居る。每年五月七、八、九日の千部會あり、八月十六、七、八日は盂蘭盆會、十一月十三、四、五日は千夜法要で、また四年目每の盂蘭盆會は來迎會と稱し、參詣者が甚だ多い。
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