本願寺山科別院

山科御坊(舞樂寺)[眞宗本派別院]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

山科駅の南1km、山科町にあります。本願寺の中興蓮如の建てた寺跡に江戸時代中期の享保年間(1716~1736年)復興したものです。寺域は高所にあり、前は十禅寺川に臨み、後ろに音羽川を控え、乱松粉垣に映じ、石梁青苔を載せ、眺望が非常によいところです。蓮如上人の墓は西100mあまり、山科西野大手先町にあり、石垣を巡らせ拝堂を備え、付近は鬱蒼とした林です。参詣人多く香煙が絶えることがありません。

※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
本願寺山科別院
かな
ほんがんじやましなべついん
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
京都府京都市山科区東野狐藪町2
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

山科驛の南一粁、山科町にある。本願寺の中興蓮如の建てた寺址に享保年閒復興したものである。寺域高燥、前は十禪寺川に臨み、後に音羽川を控へ、亂松粉垣に映じ、石梁靑苔を載せ、眺望が頗る佳い。蓮如上人の墓は西一〇〇米餘、山科西野大手先町にあり、石垣を繞らし拜堂を備へ、附近は鬱蒼たる林である。參詣人多く香煙絕ゆることがない。

醍醐・山科のみどころ