安祥寺

安祥寺[古義眞言宗]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

山科駅の北0.5km、山科安祥寺町にあります。貞観元年仁明帝の妃藤原順子の創立で、唐の青竜寺を模して建てたと伝えられます。本堂には十一面観音を、開山堂には開山恵運僧正並びに宗意僧正の像を、また地蔵堂には恵運が唐の青竜寺から将来したという延命地蔵を安置してあります。寺宝のなかで五智如来坐像五体は国宝です。

この寺の北に業平谷というものがあり、在原業平の別荘跡と伝えられています。

※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
安祥寺
かな
あんしょうじ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
京都府京都市山科区御陵平林町22
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

山科驛の北半粁、山科安祥寺町にある。貞觀元年仁明帝の妃藤原順子の創立で、唐の靑龍寺を模して建てたと傳へられる。本堂には十一面觀音を、開山堂には開山惠運僧正竝びに宗意僧正の像を、また地藏堂には惠運が唐の靑龍寺から將來したと云ふ延命地藏を安置してある。寺寶中五智如來坐像五軀は國寶である。

この寺の北に業平谷と云ふのがあり、在原業平別業の址と傳へられる。

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