本願寺鷺森別院

鷺の森別院(鷺の森御坊)[眞宗本願寺派]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

和歌山駅の西南1km、市電本町四丁目下車、市内鷺森堂前にあり、西本願寺の別院です。室町時代の文明年間(1469~1487年)蓮如上人が南紀に巡錫して開創した冷水の道場を始まりとし、江戸時代中期の元禄6年(1693年)顕如上人が創建したところで、安土桃山時代の天正年間(1573~1592年)大阪石山の本願寺、織田氏の兵難によりこの地に退居し、ここを本山とすること4年、和泉国貝塚に本山を移すにおよんで別院となりました。境内は広く、本堂、太子堂以下諸堂はいずれも宏大です。

※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行

令和に見に行くなら

名称
本願寺鷺森別院
かな
ほんがんじさぎのもりべついん
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
和歌山県和歌山市鷺ノ森1
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

和歌山驛の西南一粁、市電本町四丁目下車、市內鷺森堂前にあり、西本願寺の別院である。文明年閒蓮如上人の南紀に巡錫して開創した冷水の道場を濫觴とし、元祿六年顯如上人の創建する處で、天正年閒大阪石山の本願寺、織田氏の兵難に依りこの地に退居し、こゝを本山とする事四箇年、和泉國貝塚に本山を移すに及んで別院となつた。境內廣濶、本堂、太子堂以下諸堂何れも宏大である。

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