明石城
明石城址
昭和初期のガイド文
明石駅の北にあります。丘に沿い海に近く水陸の要衝で、江戸時代前期の元和3年(1617年)、小笠原氏が船上山から移って在城14年におよびましたが、その後寛永10年(1633年)松平氏が封ぜられて以来、城主はしばしば交替しましたが、天和2年(1682年)3月松平直明が入城するにおよんで累代相継ぎ、もって維新に至りました。濠跡がなお大部分遺存し、本丸跡は高台となって、東西両隅櫓およびその壁塁も残っています。現在城池はすべて公園となり、旧城跡の庭園等もその一部になっています。
※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 明石城
- かな
- あかしじょう
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 兵庫県明石市明石公園
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
明石驛の北にある。丘に倚り海に近く、水陸の要衝で、元和三年、小笠原氏、船上山から移つて在城十四年に及んだが、その後寬永十年松平氏封ぜられて以來、城主屢々交替したが、天和二年三月松平直明入城するに及んで累代相繼ぎ、以て維新に至つた。濠址尙大部分遺存し、本丸址は高臺をなし、東西兩隅櫓及びその壁壘も存して居る。今城池は凡て公園となり、舊城址の庭園等もその一部になつて居る。