兵庫大仏(能福寺)

兵庫大佛(能福寺)[天臺宗]

昭和初期のガイド文

市電大仏前下車、兵庫北逆瀬川町にあります。寺は俗に福原寺とも岡の薬師ともいいます。大仏は明治24年(1891年)の建立、銅造の盧舎那仏坐像の露仏で、台石3m、仏身8.2mあまり。境内に本堂のほか地蔵堂、客殿等があり、また重野博士の選文を彫った銅製高さ2m弱の貞婦横山家碑があります。

木造十一面観音立像一軀[国宝]は高さ121cm、平安朝初期の一木像で、古朴ななかに練達した刀法を示した漆箔像です。

※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行

令和に見に行くなら

名称
兵庫大仏(能福寺)
かな
ひょうごだいぶつ(のうふくじ)
種別
見所・観光
状態
状態違うが見学可
備考
戦時中の金属類回収令で国に供出されて失われ、現在の大仏は戦後の再建です。
住所
兵庫県神戸市兵庫区北逆瀬川町1-39
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

市電大佛前下車、兵庫北逆瀨川町にあり。寺は俗に福原寺とも岡の藥師とも云ふ。大佛は明治二十四年の建立、銅造の盧舍那佛坐像の露佛で、臺石一丈、佛身二丈七尺餘。境內に本堂の外地藏堂、客殿等あり、また重野博士の選文を彫つた銅製高さ二米除の貞婦橫山家碑がある。

木造十一面觀音立像一軀[國寶]は高四尺平安朝初期の一木像で、古朴な中に練達せる刀法を示した漆箔像である。

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