足利市
足利市
※現代の景観です。
昭和初期のガイド文
栃木県の西南隅渡良瀬川の北岸に発達した機業都市で人口約3万8,000人。織物の種類は絹綿交織を主とし、工場350、年産織物価額3,500万円におよびます。毎週木曜を本市、月曜を準市とし取引を行っています。
この地は平安時代の天喜年中(1053~1058年)藤原秀郷の子孫足利成行の拠点としたところで、後に新田義重に伝えて足利尊氏に至りました。室町時代の後期には長尾氏の城下となり、江戸時代には宝永以後戸田氏が領有していました。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 足利市
- かな
- あしかがし
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 栃木県足利市
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
栃木縣の西南隅渡良瀨川の北岸に發達したる機業都市で人口約三萬八千。織物の種類は絹綿交織を主とし、工場三百五十、年產織物價額三千五百萬圓に及ぶ。每週木曜を本市、月曜を準市とし取引を行ふ。
この地は天喜年中藤原秀鄕の子孫足利成行の據つた所で、後新田義重に傳へて足利尊氏に至つた。室町時代の後期には長尾氏の城下となり、江戶時代には寶永以後戶田氏が領有して居た。