光厳寺の釈迦像

光嚴寺釋迦像
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

五日市鉄道五日市駅の西約2.5km、戸倉村城山の中腹にある光厳寺の本尊で、明治年間(1868~1912年)再建の際鎌倉の建長寺から移したものです。木造の坐像で、高さは蓮座を除き50cmあまり、首部は離脱でき、胸部の内側に「法印運朝作 康安二年壬寅八月日」の墨書銘があります。形相、彩色などほとんど完全に残り、室町時代の仏師運朝の銘があることは尊重すべきものです。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
光厳寺の釈迦像
かな
こうごんじのしゃかぞう
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
東京都あきる野市戸倉328
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

同五日市驛の西約二粁半、戶倉村城山の中腹にある光嚴寺の本尊で、明治年閒再建の際鐮倉の建長寺より移したものである。木造の坐像で、高き蓮座を除き五〇糎餘(一尺七寸)首部は離脫し得べく、胸部の內側に「法印運朝作 康安二年壬寅八月日」の墨書銘がある。形相、彩色など殆ど完全に殘り、室町時代の佛師運朝の銘あるは尊重すべきである。

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