金剛寺

金剛寺[新義眞言宗]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

青梅鉄道青梅駅の西約1km、平安時代の承平年中(931~938年)の創建と伝え、室町時代にはこの地の名族三田氏が崇敬した寺ですが現在の本堂は江戸時代末期の文久年間(1861~1864年)の再建です。堂前には俗間に名高い平将門誓の梅と称する梅の樹があります。

  • 宝物
  • 如意輪観音像[国宝] 1幅 絹本著色 鎌倉時代 天冠を着けた六臂の坐像で胸前に宝珠を持ち、前面の岩上には合掌する一人の童子が立っています。鎌倉時代の特徴を有する優秀な作で金色がよく残存しています。軸に次の墨書銘があります。その文によると鎌倉時代の末に武蔵金沢の僧祐範が礼拝していたものです。乾元元年七月廿日金沢住僧戒円房祐範之本尊 聖如意輪観自在菩薩像一躰為生々世々値遇奉侍也祐範(花押)
  • 釈迦十六善神画像 1幅
  • 四所明神画像 1幅
  • このほか多くの仏画があります。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
如意輪観音像 青梅金剛寺

令和に見に行くなら

名称
金剛寺
かな
こんごうじ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
東京都青梅市青梅1032
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

同靑梅驛の西約一粁、承平年中の創建と傳へ、室町時代には當地の名族三田氏の崇敬した寺であるが今の本堂は文久年閒の再建である。堂前には俗閒に名高い平將門誓の梅と稱する梅樹がある。

  • 寶物
  • 如意輪觀音像[國寶] 一幅 絹本著色 鐮倉時代 天冠を著けた六臂の坐像で胸前に寶珠を持ち、前面の岩上には合掌せる一人の童子が立つて居る。鐮倉時代の特徵を有する優秀なる作で金色がよく殘存して居る。軸に次の墨書銘がある。その文によると鐮倉時代の末に武藏金澤の僧祐範が禮拜して居たものである。乾元元年七月廿日金澤住僧戒圓房祐範之本尊 聖如意輪觀自在菩薩像一躰爲生々世々値遇奉侍也祐範(花押)
  • 釋迦十六善神畫像 一幅
  • 四所明神畫像 一幅
  • この外多くの佛畫がある。

奥多摩のみどころ