大林寺

大林寺[淨土宗]

昭和初期のガイド文

松山駅の北0.5km、市内宮古町にあります。蒲生忠智の創建で、江戸時代前期の寛文11年(1671年)藩主久松定行が三甫和尚を住持とし修営を施し、禅宗から現宗に改め、累代の菩提所となしました。市内の巨刹です。境内には忠智墓ならびに久松家霊屋および弘安の役の勇将河野道純の墓があります。俳人一茶が遊歴の途上足を止め、寺前の小池の蛙を見て「痩蛙まけるな一茶ここにあり」の句を詠んだと伝えられています。後園にはツツジが多い。

※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行

令和に見に行くなら

名称
大林寺
かな
だいりんじ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
愛媛県松山市味酒町2-14-6
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

驛の北半粁、市內宮古町にある。蒲生忠智の創建で、寬文十一年藩主久松定行三甫和尙を住持とし修營を施し、禪宗より現宗に改め、累代の菩提所となした。市內の巨刹である。境內忠智墓竝に久松家靈屋及弘安の役の勇將河野道純の墓がある。俳人一茶が遊歷の途次足を止め、寺前の小池の蛙を見て「瘦蛙まけるな一茶こゝに在り」の句を詠んだと傳へられて居る。後園には躑躅が多い。

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