小天温泉

小天溫泉
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

高瀬駅の東南約13km、自動車の便があります。有明海に臨んで烟波十里の対岸に雲仙の秀峰が仰がれます。西南戦争で知られた小天浦も近く、夏目漱石の草枕に書かれた峠の茶屋は小天峠の途中にあります。温泉は塩類泉で硼酸を多く含有し、温度36度、加熱して浴用に供します。皮膚病に特効があり、胃腸病、神経痛、婦人病などに効くといいます。小天蜜柑はこの地の名産です。旅館は浜屋。

※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行

令和に見に行くなら

名称
小天温泉
かな
おあまおんせん
種別
温泉
状態
現存し見学できる
住所
熊本県玉名市天水町小天
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

高瀨驛の東南約一三粁、自動車の便がある。有明海に臨んで烟波十里の對岸に雲仙の秀峰が仰がれる。西南の役に知られた小天浦も近く、夏目漱石の草枕に書かれた峠の茶屋は小天峠の途中にある。溫泉は鹽類泉で硼酸を多く含有し、溫度三六度、加熱して浴用に供する。皮膚病に特效があり、胃腸病、神經痛、婦人病などに效くと云ふ。小天蜜柑はこの地の名產である。旅館 濱屋。

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