玉名温泉
立願寺溫泉
昭和初期のガイド文
高瀬駅の東北約3km、石貫川の左岸にあり、自動車の便があります。遠く2,000年以上前、匹野長者の発見と伝え、現在古湯の前庭にその由来を記した記念碑があり、近くに匹野神社があります。温泉は無色透明の弱塩類泉で胃腸病、リウマチ、婦人病、皮膚病などに効くといいます。小丘を隔てて富尾温泉があり、単純泉です。旅館は紅葉館、玉栄館、寿館ほか敷軒。富尾に幸運館。
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 玉名温泉
- かな
- たまなおんせん
- 種別
- 温泉
- 状態
- 現存し見学できる
- 備考
- 当時立願寺温泉と呼ばれていた温泉は現在では玉名温泉という名です。
- 住所
- 熊本県玉名市立願寺572-7
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
高瀨驛の東北約三粁、石貫川の左岸にあり、自動車の便がある。遠く二千餘年前匹野長者の發見と傳へ、今古湯の前庭にその由來を記した記念碑があり、近くに匹野神社がある。溫泉は無色透明の弱鹽類泉で胃腸病、リウマチス、婦人病、皮膚病などに效くと云ふ。小丘を隔てゝ富尾溫泉あり、單純泉である。旅館 紅葉館、玉榮館、壽館外敷軒。富尾に幸運館。