姫路市
姬路市
昭和初期のガイド文
姫路駅所在地。播磨平野にあって、市川がその東境を流れ、北に増位、広峯の丘陵を背負い、東西約3.8km、南北おおよそ6.5km、面積13km²弱で、大正14年(1925年)に合併した城北村を含んでいます。往時酒井氏の城下であったところで、国宝姫路城が中部に存し、第十師団司令部、高等学校の所在地で、最も繁華な通りは御幸通、東仲町等です。昭和5年(1930年)工場の生産額2,000万円に上り、その7割あまりは紡績工業に属し、これに次ぐ化学工業は1割に達しません。山陽本線の姫路駅は市の南部に、播但線の京橋口は東部にあります。人口約6万2,000人。
※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 姫路市
- かな
- ひめじし
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 兵庫県姫路市
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
姬路驛所在地。播磨平野にあつて、市川その東境を流れ、北に增位、廣峯の丘陵を負ひ、東西約三粁八、南北凡六粁半、面積一三方粁弱で、大正十四年に合倂した城北村を含んで居る。往時酒井氏の城下であつた處で、國寶姬路城が中部に存し、第十師團司令部、高等學校の所在地で、最も繁華な通りは御幸通、東仲町等である。昭和五年工場の生產額二千萬圓に上り、その七割餘は紡績工業に屬し、これに次ぐ化學工業は一割に達しない。山陽本線の姬路驛は市の南部に、播但線の京橋口は東部にある。人口約六萬二千。