壇場山古墳
昭和初期のガイド文
御着駅の北約0.5km、御国野村国分寺林堂にあります。低い丘陵を利用し、西北面して築かれた前方後円墳で3段となり、長軸が約136m、松が鬱蒼として繁茂し、葺石および埴輪破片を存し、西南側には円形の造出しが残存しています。環濠は幅広く現在水田となっています。後円部の北隅に、長持形石棺が残り、長さ約2.5mの縄掛突起を有する蒲鉾形の蓋石が露出しています。付近に小古墳4基あり、第一号墳は東側にあり方形です。第二号墳は後円部の西南隅、西久保と呼ぶところにあり、長方形の封土で、第三号墳は主墳の北国分寺集落の西南に接し、小字山の越にあり、里俗小山と呼んでいます。大形の方形墳で、葺石あり、主墳と同じ形式の長持形石棺が露出しています。かつて発掘された時、鏡一面、刀剣破片数十、勾玉、管玉等優秀な遺物を発見しました。第四号墳は第一号墳の北にあります。この古墳を除いたほかの3墳は主墳とともに指定の史蹟です。
令和に見に行くなら
- 名称
- 壇場山古墳
- かな
- だんじょうざんこふん
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 兵庫県姫路市御国野町国分寺
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
御着驛の北約半粁、御國野村國分寺林堂にある。低い丘陵を利用し、西北面して築かれた前方後圓墳で三段をなし、長軸が約一三六米、松樹鬱蒼として繁茂し、葺石及び埴輪破片を存し、西南側には圓形の造出しが殘存して居る。環湟は幅廣く今水田となつて居る。後圓部の北隅に、長持形石棺が存し、長さ約二米半の繩掛突起を有する蒲鉾形の蓋石が露出して居る。附近に小古墳四基あり、第一號墳は東側にあり方形である。第二號墳は後圓部の西南隅、西久保と呼ぶ所にあり、長方形の封土で、第三號墳は主墳の北國分寺部落の西南に接し、小字山の越にあり、里俗小山と呼んで居る。大形の方形墳で、葺石あり、主墳と同じ形式の長持形石棺が露出して居る。曾て發掘せられた時、鏡一面、刀劍破片數十、勾玉、管玉等優秀なる遺物を發見した。第四號墳は第一號墳の北方に存する。この古墳を除いた他の三墳は主墳と共に指定の史蹟である。