無量寿寺
無量壽寺[眞宗]
昭和初期のガイド文
鹿島参宮鉄道鉾田駅の西北5km、自動車の便があります。巴村鳥ノ栖にあります。鎌倉時代の承久年間(1219~1222年)の創建と伝え、親鸞上人の弟子鹿島順信房の住持した寺として名高いところです。
- 宝物
- 拾遺古徳伝[国宝] 1巻 紙本著色、拾遺古徳伝は法然上人の絵伝です。この絵伝は鎌倉時代に模写されたものの残闕ですが絵15段詞書9段があります。鎌倉時代における浄土宗の信仰および常時の風俗を示す貴重な資料であり、その人物模写が巧みです。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 無量寿寺
- かな
- むりょうじゅじ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 茨城県鉾田市鳥栖1013
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
同鉾田驛の西北五粁、自動車の便がある。巴村鳥ノ栖にあり。承久年閒の創建と傳へ、親鸞上人の弟子鹿島順信房の住持せし寺として名高い。
- 寶物
- 拾遺古德傳[國寶] 一卷 紙本著色、拾遺古德傳は法然上人の繪傳である。この繪傳は鐮倉時代に模寫されたものの殘闕であるが繪十五段詞書九段を存して居る。鐮倉時代に於ける淨土宗の信仰及常時の風俗を徵すべき貴重なる資料であり、その人物模寫が巧みである。