常陸国分尼寺跡

常陸國分尼寺址
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

石岡駅の西北2km、石岡にあり、自動車の便があります。国分寺跡から西へ700mを隔てて俗に尼寺ヶ原と呼ばれる畑中にあり、中門、金堂および講堂の土壇が南から北に掛けて並び、中門跡には4個の礎石を残存し、その北約30mにある金堂跡には礎石4個を露出しています。ここから北へ36mを隔てて講堂跡があります。ここには礎石約20個を残存し五間八面の建物があったことが推定されます。指定の史蹟です。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
常陸国分尼寺跡
かな
ひたちこくぶにじあと
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
茨城県石岡市若松3-1-14
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

驛の西北二粁、石岡にあり、自動車の便がある。國分寺址から西へ七〇〇米を距て俗稱尼寺ケ原と呼ばれる畑中にあり、中門、金堂及講堂の土壇南より北に掛けて竝び、中門址には四箇の礎石を殘存し、その北約三〇米にある金堂址には礎石四箇を露出して居る。これより北へ三六米を距て講堂址がある。こゝには礎石約二十箇を殘存し五閒八面の建物の存したことが推せられる。指定の史蹟である。

土浦・石岡のみどころ