星野温泉

星野溫泉
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

軽井沢駅の西北5km、沓掛駅の北約1.5km、ともに自動車の便があります。海抜1,013m、カラマツ、シラカバの山に包まれ、避暑地として知られた軽井沢高原唯一の温泉郷です。温泉は蛋白石濁を帯びたアルカリ性泉で、胃腸病、糖尿病、皮膚病、リウマチ、神経諸病、婦人病などに効くといいます。付近には千ヶ滝遊園地があり、浅間登山も峰の茶屋までは自動車、そこから登路5kmで最短距離です。鬼の押出しへも峰の茶屋から浅間越に六里ヶ原を経て行くことができます。秋は温泉場から湯川沿いの小瀬道が紅葉の錦に飾られます。旅館は明星館、貸別荘20数棟を有しています。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
星野温泉
かな
ほしのおんせん
種別
温泉
状態
現存し見学できる
住所
長野県北佐久郡軽井沢町星野
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

輕井澤驛の西北五粁、沓掛驛の北約一粁半、共に自動車の便がある。海拔一、〇一三米、落葉松、白樺の山に包まれ、避暑地として知られた輕井澤高原唯一の溫泉鄕である。溫泉は蛋白石濁を帶びたアルカリ性泉で、胃腸病、糖尿病、皮膚病、リウマチス、神經諸病、婦人病などに效くと云ふ。附近には千ケ瀧遊園地があり、淺閒登山も峯の茶屋までは自動車、それより登路五粁で最短距離である。鬼の押出しへも峯の茶屋から淺閒越に六里ケ原を經て行かれる。秋は溫泉場から湯川沿ひの小瀨道が紅葉の錦に飾られる。旅館 明星館、貸別莊二十數棟を有して居る。

軽井沢・草津のみどころ